商品を販売するための、商品を作る必要性とは!?
私のクライアントには様々なジャンルの会社が存在しています。その中で、店舗ビジネスの経営者も多く存在しています。
しかしながら、飲食店や整体院、クリニックなど店舗を構えたビジネスの経営者はその店舗内の売り上げを軸に考え、それ以外から収益を得られる方法を考えようとしていないのが現状です。しかも、売りたい商品のことばかり考えて、最終的に集客に行き詰まっています。
今回は、「集客をするための商品の仕組み」を理解して、店舗をビジネスに取り入れることによってどのような変化が起こるかというの実例を交えながらお話ししたいと思います。
目次
整体院を経営して、1年経った時に起きたこと
私には、整体院を経営している友人がいます。彼は幼少のこの頃からの付き合いで彼はスポーツ万能でした。しかしながら、体に多くのトラブルを抱えていました。
腰痛がひどかったり、捻挫をした後、後遺症から激しい運動するとその日の夜から痛みで眠れない日々が続いていました。
このような悩みを解決するために、彼は一生懸命勉強をして自ら整体院を経営することになりました。
整体院を開院して、彼が行った集客手法
実際に彼は整体院を経営し、集客するにあたり次のようなことを行いました。
彼がまず最初に行ったのは、整体院をオープンする際に、集客をするためにチラシを作りました。新聞折り込みを利用し、地域に配布することによって、整体院を認知してもらい、実際に店舗に来てもらうことによって自分のサービスを提供しようと考えていました。
このチラシはどうだったかというと、地域では整体院があまりなかったため当初、反応率がとても良く多くの患者様が来院されました。
しかし、整体院の状況は変わってしまった
1年が経った頃、彼から連絡がありました。
「最近、折り込みチラシを入れても反応がなく、オープン当初のように集客ができない。大手の媒体に載せても問い合わせが全くなく、費用対効果が合わない」
とのことでした。
それもそのはずで、その地域に住んでいる見込み客となるターゲットは、同じようなチラシに飽き飽きしており、彼の整体院で何度も治療したいと思わないと言うのが現状でした。もっと極端なことを言うと、「彼の整体院に行く理由がない」と言うことです。
状況を打破するために提案したこと
私が集客のために提案したことは、最終的に整体院を経営するにあたり、
・自分の理想的な顧客とはどのような人か?
・その理想的な顧客をどのように満足させ、最終的にどうなって欲しいか?
・自分は最終的にビジネスを通じて、どうなりたいか?
上記の3つの点を明確にしてもらいました。ブレないために今の事業を明確化してもらったのです。
そもそも、整体へ行く理由と言うのは腰痛などで痛みが治まらないと言うこと以外は来る理由が他にありません。
心地よさを求めるならば、マッサージ店(厳密にいうと、マッサージと言う表現は柔道整復師の資格を持った方による背術。ここではわかりやすくマッサージと表現しています)に行くなど、整体に定期的に通う理由がないからです。
集客をするために必要なこと
実際に行ったことは、
① 整体で、施術をしてもらうための「前段階の商品」(フロントエンド商品)を作ります。
② その商品の価値観を感じてもらい、お客様との繋がりを作ります。
③ コミュニケーションをとり、整体の施術への誘導をしてもらいます。
ここで行った前段階の商品とは、「マッサージ」です。価格は、マッサージ専門店よりも安くして新規顧客を獲得しました。多くの人は、痛みがあり、それを改善するために整体に行きますが、その頻度より、断然マッサージへ行く機会の方が皆さんは多いと思います。
つまり、整体で行う施術の前段階として「マッサージのメニュー」を作るとあなたが本来売りたいサービスの整体による施術を案内することが容易になります。
しかも、このマッサージを低価格で提供することにより集客がしやすくなります。そして、マッサージをしながらお客様との会話の中で整体によって改善した方が良い点などを語り、整体のメニューへと誘導するのです。
上記を実施した結果、彼は過去最高の売上を手にしました。
この事例からわかるように、多くの人が自分が売りたい商品を一生懸命お客様に対して案内していますが、その「商品を得るための商品」について、力を入れている方はほとんどいません。
まとめ
商品を売るための、「商品」を作ることが重要です!
大手の地域に特化した総合案内冊子などは、その媒体の人気度が下がるにつれてあなたの集客力もおのずと落ちていきます。それを避けるためにも、自らチラシを作り、そのチラシの最初の集客としてはあなたが本来、提供したい商品やサービスを得るための「前段階の商品(フロントエンド)を作ること」が非常に重要です。
今すぐあなたの商品やサービスを見つめ、その商品を得るためには何を最初に提供すれば良いのか?を真剣に考えてみてください。そうすれば、今までとは違い、売りたい商品が容易に売れ、集客に困っている状態がなくなったことに気がつくことでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。