神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)とは何かを解説します
ヒーローズ・ジャーニーや神話の法則について聞いたことはあるけれどどういう法則なのか知りたい、ビジネスに神話の法則をどのように活かしたら良いのか知りたい、神話の法則にもとづいたストーリーを作りたいという方のために解説します。
過去の私はヒーローズ・ジャーニーという言葉すら知らず商品やサービスを販売してきました。しかし、知人から一度学ぶといいよとアドバイスをもらい、神話の法則を学びました。
そして、神話の法則を取り入れたストーリー性を商品やサービスに持たせることによって、商品が継続して売れるようになりました。この経験をあなたにもお伝えしたいと思い記事にしています。
※この記事を書いている私は、ストーリーによって知識やスキルを収益化することをお伝えし、デジタルマーケティングの専門家として活動しています。
目次
ヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)とは
はじめに
お客様との共感を生むにはストーリーがとても重要です。なぜならストーリーによる共感力で、あなたの多くのファンができるからです。そして、共感力によって繋がりをもった多くのファンはあなたのことを応援してくれ、継続的なお客様になってくれます。
この共感力を生むためのストーリーを作ることを可能にする方法がヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)なのです。映画の世界にも大きな影響を及ぼした理論ですが、どのようにあなたにもこの神話の法則が影響力として役立つかを解説していきます。
神話の法則が生まれた背景
千の顔をもつ英雄の著書であるジョゼフ・キャンベルは神話についてのパターンを徹底的に研究しました。その結果、世界で語り継がれる神話というものは、基本的に同じパターンで構成されていることに気がついたのです。その気づきがヒーローズ・」ジャーニー(神話の法則)と呼ばれるストーリーテリング(物語を語ること)の原型になったのです。
神話の法則とビジネスに活かす
では、これからヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)をどのようにビジネスに活かしていくのかを説明していきます。成約率を高めるという観点からビジネスにどのように活かしていけば良いかに着目して解説していきます。成約率を上げるには最終的にあなたのメッセージにお客様が共感してくれることが重要です。どうすれば自分のストーリーが語れるか、そして商品やサービスに物語をもたせ魅力を伝えることができるかを、記事を最後までご覧になりビジネスに活かして成約率を上げ、売り上げを伸ばしてください。
売れるストーリーを活用する
神話の法則を学んだら、あなたの売れるストーリーができあがります。そして、その出来上がったストーリーを活用することで今までとは違う反応を手にすることができることでしょう。
売れるトーリーを作ることによって、次の5つに活かすことができます。
1. あなたのプロフィール
2.ステップメール
3.ホームページなどで紹介する商品やサービス
4.プロモーションビデオやコンテンツビデオ
5.コピーライティング
これら5つにストーリーを多用することによって、共感力が生まれお客様があなたのファンになっていきます。特にプローフィール欄にストーリーを使った自己紹介を入れることをおすすめします。最初にあなたのコンテンツ、例えばFacebookやYouTube、ブログなどを見た多くの人はあなたのプロフィールを確認します。そこに記載されている自己紹介がストーリー性を持っていると一度であなたの魅力に惹き込まれていきます。
それほどまでに、神話の法則を活用したストーリーは強力なのです。
ヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)の12の構成
ヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)の構成は12のステップで成り立っています。ストーリーをこの流れで作ると、多くの人があなたの商品やサービスのファンになってくれます。ビジネスで売り上げを伸ばそうとする場合は、セールスライティングやコピーライティングの技術が必要になってきますが、この12の構成を知っておくことは成約率を上げるというとても大きなメリットがあります。
神話の法則の12の構成
では、実際に構成について見ていきましょう。
1. 日常・現実の世界(Ordinary World)
2. 冒険への誘い、いざない(Call to Adventure)
3. 冒険への拒否(Refusal of the Call)
4.賢者との出会い(Meeting the Mentor)
5.戸口の通過(Crossing the First Threshold)
6.試練、仲間、敵対者(Tests, Allies, Enemies)
7. 最も危険な場所への接近(Approach to the Inmost Cave)
8.最大の試練(Ordeal)
9.報酬(Reward)
10.帰路(The Road Back)
11.復活・再生(Resurrection)
12.宝を持っての帰還(Return to the Elixir)
ヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)によるストーリーはこれから12の要素から作られます。これらの要素をあなたの商品やサービス、そしてプロフィールに取り入れて作成していきます。
ストーリーの流れを要約
普通の平凡な日々を過ごしていた主人公が、ある日の出来事をきっかけに冒険に旅立つことになりました。そして、途中で出会う仲間や敵から多くのことを学び、さらに 重要な知識や知恵を授けてくれる賢者と出会います。最終的に決死の覚悟で敵と戦い、なんとか生還し、最後に見返りとして大きな成果(報酬)を手に入れて帰還する
神話の法則のそれぞれの構成のステップを理解する
では、ここから12のステップの構成を一つずつ見ていきましょう。あなたのビジネスにストーリーを持たせるためにさらにイメージが鮮明になります。
1. 日常・現実の世界
主人公(見込み客)は日常的な生活場面にいることから始まります。問題意識もなく、まだ何が自分の問題なのかすらわかっていない状況で、平凡な生活を送っています。
2. 冒険への誘い(いざない)
主人公に対して、冒険jへの誘いがやってきます。ごく普通の暮らしから、突然やむを得ずに行動をしなくてはならないようなきっかけがやってきます。このきっかけは主人公に起きたできごとや第三者による影響などがあります。
3. 冒険への拒否
主人公は今の状況が居心地が良く、冒険に出たいとは思いません。もしくは未来に起こり得る自分への恐れを感じて拒否します。しかし、時が経つにつれて冒険へと巻き込まれていきます。
4.賢者との出会い
主人公が冒険へ出かけると、賢者との出会いがあります。賢者とはメンターや師匠となるような存在です。多くの場合は賢者は主人公に先に進むべき方向性を与えてくれ、必要なアドバイスや助言をします。
5.戸口の通過
主人公であるあなたは賢者の教えから、日常生活とは違う変化を受け入れて本格的に旅に出て目的を達成することを決意します。もう後には戻れないと言う状況になったと言う状態です。
6.試練、仲間、敵対者
主人公は旅をするにつれて、多くの試練に出会います。そして、その試練を乗り越えるための仲間が増えたり、敵対する相手が現れたりします。この経験を通して、自分の成長を感じ始めます。
7. 最も危険な場所への接近
ある日、到底乗り越えることができない危険なシーンや場所に遭遇します。しかし、その危険を乗り越えないことには先に進めないことを知ります。強い敵との出会う前に危険な場所が現れます。
8.最大の試練
死の危険性を感じるような最大の試練と出会い、最も過酷な状況と向き合います。旅の一番のクライマックスともいえるシーンです。ここで主人公にとっての最大の敵と戦います。
9.報酬
戦い終えた後は、主人公にとって最も欲しかったものが手に入ります。今までの旅のリスクの対価として大きな報酬を受け取ります。報酬は、物やお金(財宝)であったり、助けたい人だったりします。
10.帰路
主人公は報酬を受け取ったら帰路につきます。しかし、まだ逃げていたり、命の危険にさらされながら帰路につく場合もあり、次のシーンへの繋がりを作っていきます。
11.復活・再生
主人公が冒険を終え、生き延びたり、元の生活に戻れるような復活であったり、安定したシーンが描写されます。一旦死んだかのように見えても復活してきます。
12.宝を持っての帰還
主人公が日常生活に戻ってきます。今回の物語で学んだ教訓や報酬、取り戻した人質や命などとともにストーリーは描かれます。
以上が12の構成のステップです。先ほどよりヒーローズジャーニー(神話の法則)がイメージつき始めたのではないでしょうか?
12のステップを文章にする
ここからは実際にストーリーを作る実践ついてお話しします。先ほどの構成の流れに沿って、あなたの状況を文章に追記してみてください。
<日常生活・現実>にいる主人公が、<冒険の誘い>を受ける。しかし、主人公は未来における不安から<冒険への拒否>をする。<賢者との出会い>によって知恵を授かり、最初は乗り気でなかったが、<戸口の通過>を果たすも、多くの<試練、仲間、敵対者>に出会っていく。
<最も危険な場所>に辿り着いた主人公は、<最大の試練>に打ち勝つ。そして、<報酬>を手に入れて、最後まで追いかけながらも自分の世界の<帰路>につく。
主人公はこれまでの旅によって<復活・再生>をし、新たな人生を送る自分に生まれ変わる。そして、自分の人生に恩恵をもたらす<宝を持って帰還>する
まとめ
ヒーローズジャーニー(神話の法則)について12の構成のステップに沿って解説してきましたがいかがでしたでしょうか?あなたの商品やサービスを語る上で、ぜひこれらの構成を取り入れて多くのファンを手に入れてください。
物語を語る技術、ストーリーテリングについては下記の記事をご覧ください