プロダクトローンチとは|特徴から実装の仕方まで徹底解説

プロダクトローンチとは、お客さんの集客や関係構築をしたあとに、商品やサービスの販売をするマーケティング手法を指します。この手法は、通常のマーケティング手法と比べて反応率が格段に高い傾向にあります。

その理由は、関係構築に重きが置かれ、お客さんからの信頼や好意、購買意欲が高まった状態でセールスが行われるためです。

今回はこのプロダクトローンチの特徴から具体的な実践方法まで徹底解説します。また従来のプロダクトローンチの欠点を克服し、ローンチの自動化に特化したエバーグリーンローンチについても合わせてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

プロダクトローンチの特徴と反応率が高い理由  

プロダクトローンチとは、関係構築に重きを置いたマーケティング手法です。この手法の反応率が高い理由は、「関係構築」により信頼度・好感度・購買意欲を高められるためです。

関係構築は主にメール配信サービスを活用した定期的なメール配信やWebサイト内でのPDF資料の配布によって行われます。

例えばメールでは、想定ターゲットであるお客さんの課題や悩み、欲求を解決・解消できるようなお役立ち情報を配信します。一例として、Web集客に悩んでいる個人事業主がいたとしましょう。この方に向けて「Web集客で成果を出すためにするべきこと・してはいけないこと」などWeb集客を行い成果を出すために必要な情報を配信し続けます。

メール登録をした当初の読者からみた配信元のイメージは「よくわからないWeb集客会社だけど、自分が欲しい情報を届けてくれるので登録してみた」といった位置づけでしょう。しかし1回、2回、3回とWeb集客の具体的かつ網羅的なノウハウを受け取ることにより、お客さんは配信元会社のことを次第に信頼するようになっていき、好感度が上がっていくのです。

こういった状態で、最終的には「より悩み解消をしたい場合は商品やサービスをご購入ください」と提案(セールス)をおこなうため、従来のマーケティング手法よりも売り上げを立てやすいのです。

 

プロダクトローンチに関する悪評  

プロダクトローンチは「怪しい・詐欺」と一部の人に称されることもありますが、怪しいものではありません。ただしナイフと同じように健全な使い方もあれば、違法な使い方もあるのは事実です。

この手法における悪しき使い方とは、粗悪商品や詐欺商品を売ってしまうことです。例えば下記のようなものがそういった事例に該当します。

・実際には月100万円稼げたことがない人が、「月100万円を確実に稼ぐ方法」と称して販売
・宣伝内容と商品実態が違う (商品・サポートの質が低すぎるなど)
・100円の価値しかないものを、100万円の価値があるかのように取り扱う など

当手法があまりに効果的であるがゆえに、倫理観の欠けた人達に悪用された過去があります。しかし悪いのは「手法」ではなく「扱う人」です。

先ほどお伝えしたとおり、そもそもこのマーケティング手法自体に悪しきポイントは一つもありません。ただ見込み客に有益な情報を提供し、満足してもらっているだけなのです。

こういった理由により、プロダクトローンチは決して怪しいものではありません。ジェフ・ウォーカー氏が開発して以来、アメリカをはじめとした世界各地で商品やサービスのプロモーションとして人気を博している、まっとうなマーケティング手法なのです。

 

プロダクトローンチ全体の流れ   

この章では、プロダクトローンチ全体の流れを解説します。プロダクトローンチの全体の流れは下記の6段階です。

第0段階:シードローンチ(商品開発、小規模集客、小規模販売、商品改善)
第1段階:プリプリローンチ(集客、商品開発・改善)
第2段階:プリローンチ(お役立ち情報により関係構築)
第3段階:ローンチ(販売を開始する)
第4段階:ポストローンチ(関係維持に努める・アフターフォロー)
第5段階:リローンチ(再販売)
第6段階:ジョイントベンチャーローンチ (同業者が集めたリストに販売)

第0段階:シードローンチ(商品開発、小規模集客、小規模販売、商品改善)

第0段階のシードローンチでは、まず商品開発をします。その次にすることは50人程度のリスト集客です(集客方法は後述します)。集めたあとは、このリストに商品のセールスをかけます。購入者に根掘り葉掘り意見を聞き、愚直に商品改善をおこないます。この段階では大規模な販売は行われず、あくまでも本格的なプロダクトローンチの事前準備段階です。

第1段階:プリプリローンチ(集客、商品開発・改善)

第1段階のプリプリローンチとは、「プリローンチの前段階」です。ローンチの前におこなうことを「プリローンチ」と呼びますが、プリプリローンチはさらにその前段階のことを指します。このプリプリローンチの全体の流れは次のとおりです。

⒈2000人のリストを集客する
⒉リストへ商品の告知をする
⒊お客に商品開発の相談や質問をし、意見を求める
⒋その意見をもとに商品を発展させる
※この段階では販売しない

第2段階:プリローンチ(お役立ち情報により関係構築)

第2段階のプリローンチでは、お役立ち情報(プリローンチコンテンツ)により関係構築します。この際には、一つひとつの動画で見込み客の悩みを解決しましょう。

第3段階:ローンチ(販売を開始する)

第3段階のローンチでは、4本目の動画もしくはセールスレターで商品を販売します。

第4段階:ポストローンチ(関係維持に努める・アフターフォロー)

第4段階のポストローンチでは、顧客のアフターフォローや次のローンチの準備、アフィリエイターやジョイントベンチャーパートナー ( 後述)への収益分配をします。

第5段階:リローンチ(再販売)

第5段階でのリローンチでは、前回と同じ商品をそのまま再販売します。ここまではインターナルローンチと呼ばれ、自社顧客へとおこなうローンチです。

第6段階:ジョイントベンチャーローンチ (同業者が集めたリストに販売)

第6段階では、アフリエイターやマーケターの力を使って他社顧客のリストにプロダクトローンチをおこないます。

以上がプロダクトローンチの全体像です。なお先ほどご紹介したエバーグリーンローンチも、上述した一連の流れはプロダクトローンチと同様です。

 

第0段階:シードローンチ   

ここからは各ローンチの具体的なおこない方を解説していきます。シードローンチの全体像は商品開発、小規模集客、小規模販売、商品改善となっていますが、これらを深堀解説していきます。

 

商品開発

商品開発では、下記の観点に基づき商品のアウトラインを決めましょう。

エバーグリーンコンテンツを意識する
商品開発をする際にはエバーグリーンを意識しましょう。すなわち長期間(数年以上)にわたって廃れず、販売できるものを選択することが大切です。「ファッション講座」のようにトレンドや季節に大幅に左右されるものは、旬が過ぎると再度講座を作り直す手間が生じてしまいます。「英語教材」など数年では価値が変わらず内容更新の不要なテーマを選定しましょう。

ターゲットやペルソナを明確にする
ターゲット(特定の顧客層)やペルソナ(特定の顧客像)を明確にしましょう。すなわち、どのような悩みや欲求を抱えている人に商品を提供するのかを明確にすることが大切です。ペルソナが明確になれば、商品訴求が鋭くなりますし、逆もしかりです。また同様のテーマでもペルソナ次第で、講座の方向性がまったく変わる可能性があります。

例えば「モテるための講座」という商品があったとしましょう。この場合、特定の異性にモテたい人への講座と、不特定多数にモテたい人への講座では、教えるべき内容が異なってくるのです。

ペルソナを明確にすることにより、商品訴求に鋭さを持たせ、講座の方向性を明確にしましょう。

悩みを解決し、理想へと導ける商品にする
悩みを解決し、理想へと導ける商品にしましょう。「自分がお金を稼ぎたい」という想いで商品設計をすれば、商品のクオリティやセールス時の熱量に悪影響が生じます。こういった負の要素がかなされば、見込み客の購買意欲をうまく掻き立てられなくなります。

想定ターゲットやペルソナの悩みやその解決方法を研究し、彼らを理想の状態へと導けるような商品を制作しましょう。

また上記以外に下記のポイントも考案しましょう。

  • 自身のどのようなスキルをどのようなコンセプトでパーケージ化するのか
  • どのような販売形式なのか(サブスク形式なのか売り切り形式なのか)
  • どのような提供方法なのか(動画講座や対面コンサル、有料コミュニティなど)
  • どのようなストーリーを込めるのか
  • いくらで販売するのか など

小規模リスト集客

一通り商品開発が終わったあとは、およそ50人程度のリストをかき集めます。リスト集客の全体像は次のとおりです。

リードマグネットの作成をする
リストを集める方法としては「リードマグネット(無料プレゼント)」が挙げられます。 リードマグネットのコンテンツとしては、 お役立ち情報の配布・配信や無料相談の受付などをしましょう。

ランディングページの作成をする
リードマグネットの作成が終わったあとは、このリードマグネットの配布および見込み客のメールアドレス獲得のためのランディングページを作成しましょう。
ランディングページにアクセスを集める
ターゲティング性能の優れたFacebook広告を活用し、アクセスを集めましょう。

小規模セールス

集めたリストに対して、セールスをおこないます。この際には心理トリガーを存分に組み込んだ訴求にしましょう。

心理トリガーの一例

  • 社会的証明(高評価レビューに影響を受ける)
  • 希少性(限定性のあるものに惹かれる)
  • 恐怖・心配(問題点の解決策を手に入れたい) など

インタラクション

インタラクションではお客さんの感想や意見をつのります。例えば、ウェビナーの画質が悪い場合にはウェブカメラを新規購入。音質が悪い場合にはマイクの新規の購入。スライドが分かりづらい場合は、スライド作成の勉強や外注などをします。

このようにお客さんの意見を愚直に商品に反映させ、改善していきましょう。

以上がプロダクトローンチを実装するうえで極めて重要なシードローンチの全体像です。

 

第1段階:プリプリローンチ(集客、商品開発・改善)  

シードローンチで商品開発を終えたあとには、プリプリローンチです。このローンチの全体像は次のとおりです。プリプリローンチは、約1週間から4週間かけておこないます。

  1. 2000人のリストを集客する
  2. リストへ商品の告知をする
  3. お客に商品開発の相談や質問をし、意見を求める
  4. その意見をもとに商品を発展させる
    ※この段階では売らない

このローンチでの目的は商品醸成と顧客との関係構築です。シードローンチに引き続き、再度商品開発をする理由は、お客さんのニーズに答えられない商品を作ってしまってはどれだけ優れた宣伝を行ったとしても商品が売れることはないでしょう。 このため、プリプリローンチでも商品開発に努め、クオリティを向上させていきます。

また顧客との関係構築をする理由は、好意や信頼の度合いが反応率の高低に直結するためです。好意や信頼が高ければ高いほど、反応率は高くなるのです。

こうした理由により、このローンチでは商品醸成と顧客との関係構築に注力します。

⒈ 2000人のリストを集客する

リスト集客の仕方は、シードローンチと同様です。リードマグネット、ランディングページ、Facebook集客をしましょう。

⒉ リストへ商品の告知をする

「現在△△でお悩みの方・お求めの方に向けて、新商品○○の作成中です。2月の中旬には販売できそうです。」とメールを送りましょう。告知メールは売り込みを感じさせない性質を持っているため、見込み客に嫌悪を抱かれる心配はありません。

⒊ お客さんに商品開発の相談や質問をし、意見を求める

実は上記告知のメール文言には続きがあります。続けてお客さんに商品開発の相談や質問をし、意見を求めましょう。

このメールを読んでくださっているあなたにお願いがあります。商品をより良いものにするため、いくつかの質問に答えていただけますか?

質問⒈:商品○○にはどんな内容が入っていると嬉しいですか?
質問⒉:商品○○にはどんな内容が不要ですか? など

この際にプロダクトローンチの権威、ジェフ・ウォーカーはiPad 64GBを抽選でプレゼントしました。こういった特典をつければ、より強く注意を引けるでしょう。

なおプリプリローンチのなかでも、この段階がもっとも関係構築に効果的です。人はアドバイスをした対象を好きになりやすく、一緒に商品構想を考えればそれだけ記憶に強く残るためです。

⒋その意見をもとに商品を発展させる

寄せられた意見を商品に反映させ、発展させましょう。

先ほど述べたとおり、このプリプリローンチでは販売を目的としていません。このローンチでの目的は商品醸成と顧客との関係構築です。その認識を持ち、一連の流れを実施しましょう。

 

第2段階:プリローンチ:お役立ち情報により教育・関係構築

続いては、プリローンチで教育・関係構築をする方法を解説します。メール配信サービスを用いて、下記の内容(シナリオ)を発信していきます。

プリ―ローンチのポイントは下記の3つです。

  • 動画コンテンツ
  • ハイクオリティなデザイン
  • 3本の動画で読者の課題解決

動画コンテンツ

まずはテキストで原稿作成し、その内容を動画で話しましょう。動画のほうが販売者の人柄が伝わり、視聴者に信頼されやすくなります。また文字よりも熱量が伝わり、視聴者の内容理解が促進されます。

なお動画はメール内に添付します。

ハイクオリティなデザイン

デザインにも気を使い、視聴者を飽きさせないようにしましょう。無地のスライドに長文が書かれた文章を淡々と読み上げているだけではいけません。図解やイラスト、エフェクト、人物の撮影をおりまぜ、ハイクオリティなデザインにしましょう。また声には抑揚を持たせ、視聴者が重要なポイントを理解できるように配慮することも必要です。

3本の動画で読者の課題解決
各プリローンチ動画は計3本です。これら一つひとつの動画で、視聴者の悩みを一つずつ解決してあげましょう。すなわち、視聴者視点の高品質なコンテンツ作成が必須です。

例えば、ブロガーで稼ぐ方法を販売するとしましょう。この場合、多くの初心者は下記のような悩みを抱えています。

  • ジャンル選定がわからない
  • どのブログ媒体を使えばよいのかわからない
  • ブログで記事を書く方法がわからない

この際には、1本目の動画では「ジャンル選定」を課題に設定し、この解決策について解説します。美容・健康・ビジネス・投資と無数にジャンルがあるなかでどのジャンルがおすすめなのかを理屈だて伝授しましょう。例えば「投資ジャンルがおすすめです。アフィリエイトする商材自体の価格が高く、アフィリエイト収益を多くもらえます。実際に○○協会の資料によると~」といった内容を深掘り解説するとよいでしょう。

なお視聴者の課題を煽ることも重要です。例えば「ジャンル設定を誤まれば、時間を無駄にし、本来得られるはずだった収益を逃します。」といった具合です。こうすることにより視聴者がその時点で認知できてない課題を気づかせてあげられますし、関心も引けます。

また各動画の最後では、次の動画で話す内容の問題提起および告知をしましょう。例を挙げると「ジャンル選定の悩みは解決しました。では次は、有料ブログと無料ブログどちらを使えばよいのでしょうか。その答えは次の動画でお話しします」といった具合です。

このように「問題提起」「解決策の提示」「新しい課題の提示」を各動画でおこなうことにより、視聴者の関心を強く惹きつけられます。

これら3つの要素により、視聴者をファン化させます。そして見込み客が一連の動画を見て、売り込みをかけた際には「今すぐ買わせてください!」と言ってもらえる状態を作りだせていることが理想です。

 

第3段階:ローンチ

プリローンチで見込み客と信頼関係を築き、購買意欲をかきたてたあとは、第3段階の「ローンチ」でようやく販売を開始します。このローンチでは4本目の動画を送信し、その動画内でセールスをおこないます。それではこの際のポイントを一つずつ見ていきましょう。

商品特徴ではなく、見込み客の変化に焦点を当てる

商品特徴ではなく、見込み客の変化に焦点を当てましょう。例えば「あなたはブログで月20万稼げるようになります」は商品特徴で訴求しています。そうではなく下記のような主張をしましょう。

あなたがブログで月20万稼げるようになったとします。それにより、休日に家族で旅行に行ける機会や素敵なものをプレゼントできる機会が増えます。そして今よりも多くの時間を奥さん・お子さんと笑顔で過ごせるでしょう。

 

セールステクニックを駆使する

素人が直観で作成しても反応率のとれる原稿は作成できません。セールステクニックを駆使しましょう。具体的には次のようなものが挙げられます。

適切な曜日設定
火曜日から木曜日がもっとも商品が売れやすく、土曜日・日曜日がもっとも売れにくくなります。

適切な販売期間
人は締め切りがなければ、先延ばしにしてしまう生き物です。締め切りを設けましょう。マーケティングの権威ジャック・ボーン氏が「締め切りがなければセールスではない」と断言するほど重要なことです。

決済有効期限は3日~7日が効果的です。上記のテクニックを絡めて設定しましょう。火曜日から木曜日に決済が開始し、これらの曜日に決済が終了するのが理想です。またカウントダウンを設けられる「Deadline Funnels」と呼ばれるツールを必ず設定しましょう。

なお「この機会を逃せば二度と購入できません/販売しません」と訴求する際には注意が必要です。反応率が飛躍的に高まりますが、当然ながらそれ以降の販売はできません。

適切な動画の長さ

動画の長さの目安は「すべての情報を伝えきるまで」です。このためセールスに実績のある方々の間でもムラがあり、短ければ10分、長ければ90分程度の放送となります。なお無駄な情報は徹底して排除しましょう。

最適な文章構成
下記の構成に基づき、原稿を仕上げましょう。

⒈変化を伝える ⒎価格を伝える
⒉実績を伝える ⒏返金保証を伝える
⒊証拠を伝える ⒐購入方法を伝える
⒋商品の内容を伝える ⒑今すぐ購入すべき理由を伝える
⒌再度変化を伝える ⒒今すぐ購入してくださいと伝える
⒍特典を伝える ⒓さらに追加特典があることを伝える

 

メールの配信内容と配信日程を抑える

このローンチパートでは、全部で4通から8通のメール送信をおこないます。

1通目(初日):販売開始
前回のパートで解説した内容を盛り込んだメールを送信、販売開始です。

2通目(初日):ツナミメール
同日中の数時間後に、「ツナミメール」を送ります。問い合わせが殺到し、手に負えなくなったことを伝えるメールです。「多数のお申し込みにより一時サーバーがパンクしてしまったので、別ページを用意しました」と伝えるのが鉄板の手法です。手間がかかりますが、実際に別ページを用意することにより、その主張の信憑性を高められます。

3通目(2日目):Q&A

寄せられた質問や質問が想定される内容について回答しましょう。

4通目(3日目):ユーザーレビュー

実際に利用したユーザーの感想を紹介します。

5通目(4日目):実践報告

実践をし、早速成果が出た人がいればこれも伝えましょう。小さな成果でも構いません。

6通目(5日目):販売停止前日メール

販売停止前日には、翌日中に締め切る旨を告知します。

7通目(6日目):販売停止日メール

当日中に販売が終了することを伝えます。

ツールを活用する

ClickFunnelsやDeadline Funnelsなど販売をサポートしてくれるツールを活用しましょう。

ClickFunnels
クロージングが始まるまで決済ボタンを非表示にでき、始まった際に表示できるツールです。4本目の動画を見始める前に決済リンクが見てしまうと、一部の方が離脱してしまうため、この機能が必要です。

Deadline Funnels
カウントダウンを設けられるツールです。また自動で締め切りを管理する機能があります。この機能はプロダクトローンチを自動化(エバーグリーン化)するうえで必須です。

以上が第3段階の「ローンチ」パートの全体像です。これらの内容を実践し、爆発的な売り上げを立ててしまいましょう。

 

第4段階:ポストローンチ(アフターフォロー)

ポストローンチでは、アフターフォローに努めましょう。前段階のローンチにてセールスを行った直後の顧客は、過去のローンチのなかでももっとも期待度が高まっています。この状態の顧客と積極的にコミュニケーションを図ることにより、2倍、3倍と売り上げを高められます。

視聴できなかった人に向けてリプレイ放送

ポストローンチの至上命題は、リプレイ(再放送)放送への誘導です。初回のウェビナー(セールス)に参加できなかった人に向けて再視聴のチャンスを与えましょう。当ローンチは3つのメール送信によりおこないます。

  • リプレイ放送の告知
  • 1通目の翌日にリマインダー
  • ラストコール(最終案内)

これらは1回目のウェビナー終了後、24時間後から48時間後以内に送信しましょう。メール内容については、必要な要素さえ盛り込めば、数百字程度の短文で構いません。

⒈リプレイ放送の告知

1通目のメールで伝えるべきこと・記載するべきことは次のとおりです。

  • 視聴者から好評であったと伝える(感謝のコメントやツイートを記載)
  • 話したテーマを伝える
  • 多くの人からリプレイ放送の要望があったことを伝える
  • リプレイ視聴者限定の期間限定特典があることを伝える
  • リプレイ放送が期間限定であることを伝える
  • リプレイ放送のリンクを記載する

⒉1通目の翌日にリマインダー

1通目のメールを送信した翌日に、商品販売・リプレイ放送・限定特典の期限が迫っていることを伝えましょう。また販売する商品の特徴(主にメリット)を伝え、相手が購入すべき理由、購入すればどのような未来が訪れるのかの要点を箇条書きで伝えます。Deadline FunnelやMotion Mailといったツールを活用すれば、メール内にカウントダウンの設置ができます。これにより、より訴求力を高められます。

⒊ラストコール(最終案内)

商品販売・リプレイ放送・限定特典が数時間後に終了することを最終告知します。1通目と2通目では、リプレイ放送の視聴ページのリンクだけでした。最後のラストコールでは、決済ページのリンクを用意しましょう。数時間後に消滅するとなると、検討度の度合いが高い見込み客がそのまま決済してくれる可能性があるためです。

販売ページを閉じて、振り返る

リプレイ放送が終わったあとには、販売ページやウェビナー視聴リンク、決済リンクなどを閉じ切りましょう。その後は、ウェビナー内容を振り返ります。良かったこと・悪かったことなど、次はどのように改善していくのかを探ります。

以上がポストローンチの全体像です。当ローンチを実践し、売り上げの取り逃しを防ぎましょう。

 

第5段階:リローンチ(再販売をおこなう)

一通りローンチを終えたあとには、リローンチにより一連の流れを再度繰り返します。タイミングが悪く金銭的な余裕がなかった方や、別のメールに紛れて逃してしまっていた方の救済措置です。

なお1回目のローンチで「2度と販売しません/購入できません」とアピールしない方向けの方法となります。この宣伝文句を放っておきながら、2回目のローンチを行ってしまうと景表法違反(法律違反)になりますので注意しましょう。

リローンチの回数

リローンチの回数は1回だけではありません。2回、3回、4回と繰り返しましょう。流石にローンチ終了後の翌日にリローンチが開始するのは不自然極まりません。それぞれのローンチを再始動する際にはおよそ3か月の期間を開けましょう。このローンチの頻度は、海外でオンラインスクールビジネスを展開している大企業「Jumpcut」が推奨、実践している数値です。

彼らが以前公開したデータによると、リローンチにより次のような成果を得られました。

  • 初回:20万人のリストに対して950個の商品販売
  • 2回目:250個の商品販売
  • 3回目:450個の商品販売

このようにリローンチは気づかずに取り逃していた数値を獲得できる方法です。ぜひ実践しましょう。

 

第6段階:ジョイントベンチャーローンチ (同業者が集めたリストに販売)

ジョイントベンチャーローンチとは、同業者が集めたリストに販売する方法です。その理由は言わずもがな、アプローチできる母数が増えるほど、売り上げの規模が大きくなるためです。

当ローンチは下記の流れで行います。

  1. パートナーを見つける
  2. パートナーと関係構築する
  3. 交渉する
  4. ランディングページをシェアする
  5. 収益を分け合う

この章では、このジョイントベンチャーローンチの各ステップについて解説します。なお1段階~5段階でインターナルローンチの売り上げが芳しくなかった場合は、振りだしのシードローンチに戻りましょう。

パートナーを見つける

パートナーとは、すなわち競合者です。検索エンジンで自社コンテンツに関連するキーワードで検索をかけましょう。例えば先ほどのブログの例でいえば「ブログ稼ぎ方」「ブログ収益」といった具合です。何十件と見つかる競合のなかで、リストを所有している相手を選定しましょう。ブログ内にオプトインページが設置してあるかで判別できます。

パートナーと関係構築する

パートナーと関係構築する方法は次の3通りあります。

  • 相手の最高額商品を購入する
  • 相手の商品を率先してアフィリエイトする
  • 相手が欲しがっているものをプレゼントする

いきなり提携メールが来ても、相手から見て自分は競合であるため、当然嫌がられます。このため先に相手にとってメリットのある行動をしてしまいましょう。上記はいわば心理トリガー「好意の返報性」を活用した方法です。これはお客さんだけでなく、パートナーにも効果的なのです。

交渉する

親しくなったあとは交渉に入ります。この際には、自身のローンチの具体的な成果(数値)や顧客の満足度を相手に伝えましょう。またどのような形で収益を分け合うのかを話し合います。

収益を分配する際の支払いパターンは次のとおりです。

  • オプトインベース(1メールアドレス獲得につき数百円~数千円の報酬)
  • 売り上げベース(1商品が売れるごとに事前に契約した報酬料を支払い)

また他人のリストを借りる方法だけではありません。お互いにプロダクトローンチを再設計し、双方のリストを合体して、一つのローンチをおこなう方法もあります。

ランディングページをシェアする

交渉成立後は、相手に自身のランディングページをシェアしてもらいます。

プロダクトローンチの経過を見届ける

相手のリストに対してあなたのローンチが実装されます。

収益を分け合う

最後に収益を分け合いましょう。オプトインベースの場合は、既に支払い済みでしょうが、売り上げベースの場合はこの場面で収益分配します。

以上がジョイントベンチャーローンチの一連の流れです。当ローンチを実践し、売り上げの規模を拡大させましょう。

 

【発展編】エバーグリーンローンチ  

ここからはプロダクトローンチの進化系であるエバーグリーンローンチのご紹介をします。エバーグリーンローンチとは、24時間365日、ローンチの自動化をする手法です。また少数のリストで少額の予算からでも始められる方法です。

「エバーグリーン(Ever green)」とは常緑・不朽を意味しますが、1年間オートマティックに販売し続けられる様子からこの名称が誕生しました。

この章では、この手法の下記のポイントを深掘り解説します。

  • 特徴
  • デメリット
  • やり方

なおエバーグリーンローンチを実装するにあたっては、基本的なプロダクトローンチ力が必須です。つまるところ通常のプロダクトローンチで成果を出せていることが前提条件となります。まずは反応の取りやすい通常のプロダクトローンチで成果を出してから、この発展形エバーグリーンローンチの実践に移りしましょう。

特徴

エバーグリーンローンチの最大の特徴は、下記2点です。

  • 24時間365日、ローンチの自動化を行える
  • 少数のリストで少額の予算から始められる

これらの詳細を解説します。

24時間365日、ローンチの自動化を行える

エバーグリーンローンチでは、24時間365日、ローンチの自動化を行えます。ローンチの自動化ができる理由は、セールス時にライブ放送を行わずに録画放送を活用するためです。またステップメールを活用して、各購読者の登録のあった日を起点に一連のローンチが実装されることも理由の1つです。

従来のプロダクトローンチではライブ放送でのセールスが行われていました。生放送を行う場合は、放送時刻にカメラの前に登場する必要があります。しかし録画放送であれば一度収録してしまえばそれを使いまわしができ、販売を行う際にその場にいなくても構いません。さらにライブ放送を行わないことにより、録画した動画だけでローンチを完結できるようになります。このため、各顧客の登録があったタイミングでローンチを開始でき、各顧客のタイミングに合わせてローンチを終了できます。例えば次のような具合です。

登録日(開始日) 終了日
Aさん 5月3日 6月3日
Bさん 5月24日 6月24日
Cさん 9月24日 10月24日

従来のプロダクトローンチでは全リストに向けて同時期にローンチが開始され、終了しました。例えば5月3日付けでローンチが行われるとしましょう。Aさんは4月30日、Bさんは5月1日、Cさんは5月2日にメール購読をしたとします。

登録タイミングが違えど、全てのリストには同日(5月3日)にローンチが実装され、6月3日同日にローンチが終わります。

登録日 開始日 終了日
Aさん 4月30日 5月3日 6月3日
Bさん 5月1日 5月3日 6月3日
Cさん 5月2日 5月3日 6月3日

これが従来のプロダクトローンチでした。一方でエバーグリーンローンチでは、上述したとおり各顧客の登録があったタイミングでローンチを開始でき、各顧客のタイミングに合わせてローンチを終了させられるのです。これにより24時間365日、ローンチの自動化を行えます。すなわち、販売者が何もしていない際にも、勝手に機械が教育から販売までしてくれ、売り上げを立ててくれるのです。

少数のリストで少額の予算から始められる

エバーグリーンローンチでは、少数のリストで少額の予算から始められます。なぜならローンチ実施にあたって、特定の期間を設定する必要がなく、ローンチが始まる直前の短期間に多数のリストを一斉集客する必要もないためです。

ライブ放送を用いた従来のプロダクトローンチでは、ある特定の時期に多数のリストを集客する必要がありました。先ほど解説した通り、足並みをそろえたローンチ日程で、最初で最後の販売を行っていたため、最初で最後の販売に向けて可能な限り多くのリストを集客する必要があったのです。

しかしエバーグリーンローンチでは上述した通り、各購読者の登録のあった日を起点に一連のローンチを実装できます。またライブ放送でないため同時刻にお客さんに動画を見てもらう必要がありません。こういった理由により、多数のリストを一斉に集客する必要がなく、特定時期に多額の費用をかける必要がありません。すなわち少数のリストで少額の予算から始められるのです。

デメリット

エバーグリーンローンチのデメリットは次の2点です。

  • 季節感を感じさせないように配慮が必要
  • 売上が落ちやすい

これらを解説します。

季節感を感じさせないように配慮が必要

動画制作をする際には、視聴者に季節感を感じさせないように配慮が必要です。例えば夏場にコート姿の人物が画面に写っていれば不自然ですし、10月に「クリスマス/正月がきましたね」といった発言をするのも不自然でしょう。

季節違いの発言や服装、景色は、視聴者の集中力低下を招きます。またその動画が使いまわされていることに気づかれてしまいます。

集中力が低下すれば反応率が落ちてしまいます。そして過去の動画が使いまわされていることに気が付けば、リアルタイム感が薄れ気持ちが冷めてしまうものです。

このため発言や服装、景色で季節感を出さないように配慮が必要です。

売上が落ちやすい

通常のプロダクトローンチよりも売上が落ちやすい性質があります。録画放送よりも生放送のほうが視聴者の関心を強く惹きつけますが、これをしないためです。

この弱点を克服するためには、1年間安定的に集客をし続けるとよいでしょう。アプローチできる見込み客の母数が増えれば、当然売上も大きくなります。

やり方

ここからはエバーグリーンローンチのやり方を解説していきます。実はエバーグリーンローンチの全体の流れは通常のプロダクトローンチとほとんど変わりません。それもそのはず、両者の違いは「生放送も行うのか、録画放送だけなのか」「短期間に一斉集客するのか、長期間かけてゆっくりと集客するのか」だけだからです。このためエバーグリーンローンチの全体像は下記の通りとなります。

  1. 商品開発
  2. リスト集客
  3. 教育・関係構築
  4. 販売

このように全体の流れは一緒です。またリストの集客方法やDeadline Funnelsを設けて各見込み客に対する販売期限を設けることも同じですし、教育・関係構築のために3つの有益なコンテンツ(プリローンチコンテンツ)を作成する必要がある点も同様なのです。

このため基本的には通常のプロダクトローンチと同様の流れ・手法でローンチを準備・実装していきましょう。

なおライブ放送の代わりに録画したセールスビデオを用意しますので、新たにこの動画を準備することとなります。セールスビデオ作成をするうえでの考え方や構成は通常のプロダクトローンチと一緒です。生放送ではなく、録画放送になっただけです。

これらのポイントを意識・注意して、エバーグリーンローンチを実践して成果を出していきましょう。

 

まとめ

プロダクトローンチはただのマーケティング手法ではありません。お客さんの購買意欲をかきたてることに特化したマーケティング手法です。このため、従来の手法では信じられないような反応が得られます。この手法を適切に実践したマーケターの売り上げは数十万円規模の売り上げではありません。数百、数千万、数億円規模の売り上げを立てています。

当記事の内容および「ストーリー」を用いて、あなたも成果を出してしまいましょう。

「あれ?ストーリー」と、疑問に思われたでしょう。実は、プロダクトローンチに限らず、Webマーケティングで成果を出すうえではストーリーが欠かせません。

まずストーリーとは、下記の2点です。

  • お客さんが商品を認知して、成約が購入などの行動にいたるまでの道筋
  • あなたの会社や商品に隠れた物語

これらが必要な理由は、ストーリーがある場合はスペックではなく感情的に差別化ができるためです。つまり、あなたよりも実績やコンテンツの優れた競合がいたとしても、同じ土俵で戦わずにすむということです。また消費者のリテラシーが年々発達しているため、感情へアプローチしなければ信用されがたくなっています。信頼してもらうためにもあなたの会社の商品や個性を物語で伝える必要があるのです。

このストーリーについての詳細なノウハウは、無料ウェビナーで公開します。成長し続けるビジネスを構築し、あなたのビジネスを自動化したい方は、ホームページ(中村 翔太 |Story Funnel™️ストーリーファネル)より、ぜひ今すぐ無料ウェビナーをお申し込みください!

 

プロダクトローンチの手法はコンテンツビジネスに適しています。ぜひこちらの記事もご覧ください。

コンテンツビジネスの始め方|知識やスキルを収益化する方法

 

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