ストーリー思考で目標達成を目指す
叶えたい夢や目標を達成できるかもしれない手法の1つ、ストーリー思考についてお話していきます。
この記事は、こんな人におすすめです。
- 目標をなかなか達成できない
- 解決方法がわからない問題にぶつかっている
- 自分の視野を広げたい
問題を解決して目標を達成できれば、叶えたい夢に一歩近づくことができます。本記事を視聴することで、目標達成のための強力な武器となるストーリー思考が身につき、問題解決へのきっかけを探し当てる手段を得られるでしょう。
目次
ストーリー思考とは?
ストーリー思考とは、イメージした未来の自分を実現させるためのストーリーを作る手法です。自分の目標や課題を達成する手段をストーリーにすることで、成功する確率を大きく改善できるのです。
たとえば、目標を達成するために取るべき行動をリストアップしても、なかなか継続して実行できませんよね。そこで、リストアップした行動をストーリーにしてみましょう。
ただ行動を列挙するだけに比べて、自分が行動しているイメージが具体的になったのではないでしょうか?
イメージが鮮明であればあるほど実際に行動へ移しやすく、目標達成への道が進みやすくなるでしょう。ビジネスにおいてストーリーは重要な武器となります。古くから神話や民謡のような物語が語り継がれているのは、ストーリーがそれだけ頭に残りやすい証明だといえるでしょう。
そんな強い武器を使わないのは勿体ないですよね?あなたのビジネスが抱える問題をストーリー思考で解決してみましょう。
ストーリー思考を活用する手順
それでは、ストーリー思考の手法を説明していきます。
大まかな流れは次の3ステップです。
- 感謝される未来を想像する
- 既存の話からアナザーストーリーを作る
- 作ったストーリーを自分の課題に置き換える
手順の詳細を1つずつ見てみましょう。
手順1.感謝される未来を想像する
まずは、自分が感謝される未来を想像しましょう。
「なぜ人を幸せにする未来を考えるのか?」と思われるかもしれませんが、まずは大切な人を相手に据えて想像してみてください。
- その相手はなぜ幸せなのか
- どこで、どんな状況で感謝されているのか
- どういった言葉で感謝を伝えているのか
なるべく詳細にイメージしてみましょう。
……じつは、ここでイメージした光景が、これから作っていく成功ストーリーの終着点になります。想像した相手はあなたのなかから出てきたもので、あなたの本心を反映したあなた自身の写し鏡ともいえる存在です。
つまり、ここで想像した相手を幸せにすることは、自分を成功させて幸せにするのと同じだといえます。「それなら初めから自分が幸せになる姿をイメージすればいいのでは?」と思われるでしょうが、喜ばせる相手はあくまでも他者であるべきです。
なぜなら、他者を幸せにするには自分を変えなければならないからです。自分を幸せにしようとすると、そのままの自分で物事を解決しようとします。これでは問題にぶつかったとき解決する方法を見つけるのが難しいでしょう。
大切な人を幸せにするためなら、自分の行動を変える意欲やエネルギーが生み出せます。ストーリーは結末から考えるのがセオリーです。
課題を達成することで感謝される素晴らしいエンディングを作ってください。
手順2.既存の話からアナザーストーリーを作る
エンディングができたら、そこに至るまでの道筋を考えていきましょう。ただしゼロから考えるのではなく、既存の話をもとにアナザーストーリーを作ります。
もとにする既存の話はなんでも構いません。
昔からあるおとぎ話でもいいですし、最近のマンガやアニメでも大丈夫です。話を決めたら、登場人物のなかから1人を選んで、その人物がハッピーエンドを迎えるストーリーを考えてみてください。そして、できあがったアナザーストーリーを複数のブロックに分けましょう。
例として、マッチ売りの少女の主人公が幸せになるアナザーストーリーを作ってみます。
- はじめ:マッチが売れなくて凍えている
- なか:特定のものを燃やすと火の色が変わることに気付く
- おわり:珍しがる客にマッチを買ってもらい、お金を持って無事に家へ帰る
もともとの物語にない要素を使ってもいいので、直面する問題を解決するためのアイデアを出してみてください。
アナザーストーリーを作る際に考えたいのは、危機をチャンスに変える過程です。とくに危機も起きずにハッピーエンドを迎えても、面白みのない話で終わってしまいます。
ピンチに陥っても踏ん張りながら成功に辿り着いてこそ、感動が生まれるのです。
その点も踏まえたうえで、登場人物とストーリー展開を選択しましょう。
手順3.作ったストーリーを自分の課題に置き換える
アナザーストーリーを完成できたら、その構成を自分の課題に置き換えてみましょう。
ハッピーエンドになれなかった登場人物を幸せにするアナザーストーリーは、幸せになれない問題を解決するためのアイデアが盛り込まれています。その骨組みを流用して、自分の問題を解決するストーリーを作り上げるわけです。
たとえば、さきほどのマッチ売りの少女を流用してアイデアを出してみます。
自社のカメラが売れない問題を解決する方法を以下のように考えられるでしょう。
- はじめ:カメラが売れなくて悩んでいる
- なか:特定のものを通して撮影すると色が変わることに気付く
- おわり:珍しがる客にカメラを買ってもらい、無事に売上を得られる
ここで考えたストーリーがそのまま解決策にならなくても、新しいアイデアを生み出すきっかけになるかもしれません。
ストーリー思考を実践するうえで重要なのは、連想です。ストーリーにすることで課題を自分から切り離し、客観視できます。客観視すれば周りにも視野が広がり、解決するためのアイデアを次々と連想することも可能になるでしょう。
自分だけで考えつく解決方法にこだわらず、どんどんアイデアを連想してストーリーを完成させてください。
素晴らしいストーリーを作るための「3つのP」
ここまでの手順で、課題を達成するためのストーリーを作り上げることができました。ただし、そのストーリーを人に伝えるのであれば、心に刺さりやすいストーリーに仕上げる必要があります。
そのために必要なのは、以下に挙げる「3つのP」です。
- Premise(前提)
- Plot(話の筋)
- People(登場人物)
前提、いわば動機がなければ感動的なストーリーに仕上がらないでしょう。話の筋が前提から結末まで一直線に繋がらなければ、話に違和感が出てしまいます。
登場人物の考えていることや性格が伝わらなければ、魅力も伝わりません。
自分のブランディングや人の説得に用いるストーリーを作る際には、3つのPを意識して肉付けしていくとよいでしょう。
まとめ
では、まとめについてお話ししていきます。
ストーリー思考を取り入れれば自分の問題を客観視して見ることができ、解決策を連想ゲームのように探せるようになるでしょう。
具体的な実践方法は、次の流れのとおりです。
- 大事な人を幸せにするエンディングを考える
- 既存の話をもとに、登場人物が幸せになるストーリーを作る
- 作ったストーリーに自分の問題を当てはめる
3つのPも踏まえつつ、現状の自分がエンディングに辿り着ける最高のストーリーを生み出してみてください。
★ストーリーテリングについて解説した記事です。こちらもぜひご参考ください。